組合長165人が“辛口”評価 JA上部団体の通信簿#12Photo:JIJI

JAグループの政治団体、全国農政連は参議院議員選挙に組織内候補を擁立する他、農林議員らの選挙を応援することで政治力を発揮してきた。だが、近年は集票力が落ち、選挙運動に動員される職員にも不満がたまっていた。特集『組合長165人が“辛口”評価 JA上部団体の通信簿』(全17回)の#12では、農協役職員アンケートの結果に基づき、全国農政連や、JAグループの2人の組織内議員に対する農協からの支持率、組織内候補を擁立することへの賛否などを大公開する。(ダイヤモンド編集部副編集長 千本木啓文)

山田俊男、藤木眞也両議員への支持率は低迷
農協幹部が集票力で、全国郵便局長会に白旗

 ダイヤモンド編集部は、農協役職員アンケートの結果に基づき、JAグループの主要12組織(JA全中、都道府県の農協中央会、JA共済連、農林中央金庫、JA信連、JA全農、JA経済連、日本農業新聞、家の光協会、JA全厚連、全国農政連、みのり監査法人)の支持率を算出した。

 JA全中をはじめとしたJAグループの上部団体が存在意義を失い、迷走している。

 それに伴い、JAグループの政治団体、全国農政連(全国農業者農政運動組織連盟)の集票力も低下した。参議院議員選挙比例区に組織内候補を擁立しているが、得票数は、近年のピークである2007年の45万票から、22年には19万票にまで減った。

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