「キャリアの棚卸し」の具体的なやりかた

ステップ1 1日の仕事を目的・プロセス・成果に分けて書き出す
 最初のステップとしておすすめするのが、1日の仕事を「目的」「プロセス」「成果」に分けて書き出すこと。思い出しやすい直近の1日を振り返ることからスタートします。あなたが関わったプロジェクトごとに書き分けるやりかたもあります。
 ポイントは、できるだけ具体的に記載することです。

転職者の多くは「自分の強み」がわかっていない〈PR〉

ステップ2 ステップ1をベースにキャリアシートを作成する
 キャリアシートのベースになるのが、ステップ1で作成したシートです。ステップ1のシートを所属した部署ごとにまとめ直し、さらに、習得したスキル、不満だったこと、やりがいを感じたこと、今後かなえたいことなどを書き加えていけば、これまでのあなたのキャリア全体を俯瞰できるキャリアシートが完成します。
 成果の項目に「うまくいかなかったこと」を記した場合は、失敗・反省点の欄に記載するようにします。無理にすべての項目を埋める必要はありませんが、「成果(実績・評価)」「発揮した強み」「やりがいを感じたこと」「今後かなえたいこと」の項目は必ず記載するようにしてください。

「後悔しない転職」を叶えるために

 後悔しない転職は、自分の強みを把握することから始まります。なぜなら、自分を客観的に分析することができなければ、転職先に求めるものも明確にはならないからです。

 自分でも気づかなかった強みや「転職先に求めるもの」を正確に把握できれば、焦りや迷いに苛まれることもなくなります。なお本書『後悔しない転職のはじめかた』では、より詳細かつ具体的に「自分を知る」方法について紹介していますので、ぜひご覧ください。