町田は必ずしも
「ダーティーなチーム」ではない!?
一方で、町田を批判する人たちにも、知っておいてほしいデータがある。
J1において、町田によるイエローカードやレッドカード、それらに伴う出場停止などから算出される反則ポイントは「36」。J1の全20チーム中、サガン鳥栖と並んで「上から7番目」である。ちなみにトップ3は、FC東京、北海道コンサドーレ札幌、アビスパ福岡だ。確かに反則が少ないわけではないが、町田は必ずしも、J1の中で「反則数がダントツに多いダーティーなチーム」というわけではないのだ。
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逆風が吹き荒れる中、町田はそうした強みを今後も維持できるだろうか。黒田監督は6月22日のアビスパ福岡戦後(0対0で引き分け)、前節のマリノス戦後とは対照的に、角が立ちそうな言葉を発しなかった。そして後半戦へ向け、こんな抱負を語っている。
「本当は後々のことを考えられる余裕があればいいんでしょうけど、まあJ1の1年目ということで、いまは目の前にある一戦一戦を必死に戦っていく。それだけだと思っています」
J2から昇格したシーズンにJ1で「即優勝」したチームは2011シーズンの柏レイソルだけ。これが初めてJ1に挑むチームとなると、もちろん前例がない。果たして、町田と黒田監督は歴史を塗り替えられるのか――。町田の後半戦は、ヴィッセル神戸の本拠地「ノエビアスタジアム神戸」でのアウェー戦で、26日から幕を開ける。