ドツボにハマって「200万円」借金生活

ギャンブル依存で借金まみれの毒親育ち「母みたいになりたくない」と思っていた私が200万円の借金を抱えるまで西村ゆか(にしむら・ゆか) 1978年、東京都生まれ。Webディレクター。インターキュー株式会社(現GMOインターネット株式会社)、ヤフー株式会社を経て独立。現在はフランス在住。著書に『転んで起きて 毒親 夫婦 お金 仕事 夢 の答え』や『だんな様はひろゆき』(原作・西村ゆか/漫画・wako)がある。

――社会人なりたてで200万円はなかなかの金額ですね。

 消費者金融のカードをつくったり、丸井のカードでキャッシングしたり。そういうものの利子がすごく高いことも意識しないで借りていて。ひろゆき君にしゃべったら、「あ、バカがいる」みたいな目で私のことを見てましたけど。

 本当にそういうことも全然考えてなかった。お給料はそこそこもらっていたので、月々の支払いはできるけど、借金は一生減らない。むしろ徐々に増えていく。ドツボにハマっていました。

――そこから、どうやって抜け出したのですか?

 伯父さんに相談して、全部正直に話しました。伯父は「自分たちが立て替えてあげるから。月何万円って決めて、毎月ちゃんと返してくれればいいからね」と言ってくれました。

 実は借金をつくりつつ、貯蓄もしていたので、借金と同じくらいの貯金がありました。それを全部崩せば即座にチャラにできたんですけど、伯父は「自分で貯めたものだから崩さなくていい。貯金はそのまま持っていなさい」と。

 それで、私は伯父から150万円、祖母から50万円借りる形で200万円の借金を一括返済して。伯父と祖母に毎月10万円ずつ返していきました。

 大体2年近くかけて全部返し終えた時に、祖母が「おばあちゃん、なでてあげる」って頭をなでてくれました。