スタバで使えるセコイ裏技

別にS・M・Lで良くない?スタバの「オサレなサイズ表記」理由を知ると思わず脱力してしまうPhoto by Kenichi Ogura

 国内でのスタバ事情に話を戻そう。私には「特別な用途」があるといったが、それは人間観察のことである。特に、経済誌の編集者をしていた頃は、スタバで隣に座っている人の雑談に耳を傾け、どんな格好をしているのか観察していた。

 オープンな空間ということもあり、ことファッションにおいては、その地域のオシャレ感覚のある人、自分に自信がある人が集いがちなのが「スタバ」だと思う。私はまったくそういう部類の人間ではないが、そういう人たちも経済誌の読者なのである。

 まったくそういう部類でないという証拠に、私はスタバでアイスコーヒーを注文するときには「氷を少なめに」と頼む。こうすると、減らした氷の分、コーヒーの量が増えるというなんともセコイ裏技がスタバには存在するのだ。

 いろいろ指摘をしてきたが、つまりは、ちょっと一息、おいしいコーヒー(ラテ)を飲むというのが、スタバの正しい利用方法だろう。込み入った話や人に聞かれたくない、見られたくない案件を処理する場では決してない。

 友人とフラッと入り、待ち合わせまでの時間を潰す。

「スタバのドリンクのサイズは、ミディアムなのになぜトール(Tall=背が高い、量が多い)って意味なのか知ってる?」

「日本最大サイズのベンティの意味ってわかる?」

 とか、そんな他愛もない雑談をするのに適した空間なのだ。