国内外で毎年2000人
5年で1万人の新規採用計画

 コロナ禍の間は対面での集会や座談会などは難しかったのですが、いまは社員同士が対面で集まる機会をなるべく増やしたいと思っています。

 当社では今後5年間で1万人、毎年2000人の新規採用を計画しています。その半分が国内、残りの半分が海外での採用を予定していますが、新しく入社する人たちの研修やキャリア計画などのオンボーディングでも、オンラインだけでなくオンサイトの機会をできるだけ増やしていきたい。たとえば、本社オフィスにはダイニングスペースがあり、研修が終わった後はハッピーアワーと称してそこに集まり、2時間限定のような形で飲みながら語り合うこともあります。カジュアルな雰囲気の中で互いに打ち解けてくると、現場のことなど、いろいろと聞きやすいですし、部署や職責に関係なく、すぐに仲よくなれます。そういうのも、当社らしいと思います。

 半導体産業にはいま、DXやソサエティ5・0の実現、経済安全保障、地域創生などさまざまな観点から注目が集まり、日本経済復活の起爆剤としての期待が高まっています。TELのリーダーの一人として、今後の抱負をお聞かせください。

 産業と社会の発展にとって半導体は欠かせないものです。だからこそ、さまざまなステークホルダーからの期待が高まっているのだと思います。その期待に応えるためには、TSVを基軸とした攻めと攻めの経営を、より力強く推進していかなくてはなりません。

 それを実践するのは、一人ひとりの社員ですから、社員全員がやる気と能力を最大限に発揮できる舞台や基盤をつくるのが、私たちリーダーの役割だと自覚しています。社員と、その家族、そしてすべてのステークホルダーをTELの事業活動を通じてハッピーにする、夢と活力に満ちた会社にし続けていきたいと思います。

 

◉聞き手|田原 寛
◉構成・まとめ|田原 寛 ◉​撮影|鈴木愛子