武田薬品の株主総会「タコ足配当」を巡り社長と株主の間にズレ、喜びより不安Photo:PIXTA
*本記事は医薬経済ONLINEからの転載です。

 武田薬品は6月26日、大阪市内のホテルで定時株主総会を開催し、クリストフ・ウェバー社長CEOを含む取締役の選任を可決した。469人の株主が来場し、延べ1292人がオンライン中継にアクセスした。

 日本の製薬企業では珍しく、報道機関向けにも総会をオンラインで公開した。透明性を確保するという点では素晴らしい取り組みなのだが、残念なのは株主からの質問や意見が押し並べて同社の経営方針に批判的な内容だったことだ。ウェバー社長は再任を果たしたとはいえ、株主からの風当たりは強まっている。