Aに負けないキャリア形成には
「現場で働く力」が必須

 タイパを重視する人の間ではこういった育て方を「時間の無駄」と考える空気がありますが、コンサルタントの視点で見ればまったくの逆です。というのも今、日本のコンサル会社で活躍できる人材はビジネスをDX化できる人材だからです。

 経験という意味では、20代のうちにDX化を経験できる職場というのは実際には多くはありません。多くのIT人材は全体像もよくわからないままITプロジェクトにリーダーの指示で部分的な作業をやらされることでキャリアをスタートさせます。

 それと比べれば社会人の初期段階でニトリの現場教育を受ける機会が得られるというのは貴重な経験です。私はニトリは理系の学生にとってむしろ、人気ナンバーワンになるべき企業ではないかと思うぐらいです。

 さて、いかがでしょうか。このように実情をアップデートして捉えると、新卒でニトリという会社に所属できることは、新社会人のスタートとして非常に魅力的な機会であることが理解いただけたのではないでしょうか。

 付け加えると、この先の新社会人の人生ではAIとの競争が人生の重要な課題になります。多くのホワイトカラーがAIによって仕事を失う危機を感じている中で、比較的安全なキャリアが確保できるのが「現場で働く力」を持った従業員です。

 それらのことを考えれば2025年卒の就活にとって、ニトリという選択肢がより特別な意味を持つ機会だと気づかされるのではないでしょうか。