とはいえ新たに8速となったDCTのギア比や変速プログラム、革新的なトルク制御システム“アスピレーテッド・トルク・シェイピング”(ATS)により、ドライバーの感じる速さは、従来以上だとマラネッロは主張する。
そのほか車体の剛性アップや軽量化といった基本的な取り組みに加え、ホイールベースは20mm短くなり、各種電子制御技術(ヴァーチャルショートホイールベースやサイドスリップコントロール8.0など)のブラッシュアップ、リアを左右独立でコントロールする4WS、V12モデル用としては初となるブレーキbyワイヤ(ABS Evoと6w-CDSセンサー)など、パフォーマンスの進化は多岐にわたる。まさに先進V12フラッグシップである。