筆者の経験からしても子育ては楽しいものだ。もちろん、親の思うようになどなるわけがないのであるが、子どもが自分自身の意志の力で生きていくようになるまでの18年間。苦楽を分かち合って、共に成長している時代は、やはりかけがえのないもののように感じている。

「お金の面では大変です。でも、子どものためですから」と明かしていた父である功さん。吉沢親子の努力が実って、本当によかったと思う舞台でもあった。

 聞くところによると、スケートボードの判定では、トリックの成功か失敗かではなく、チャレンジングな姿勢も評価対象となるそうだ。

 これは何もスケートボードの世界だけではなく、ごく普通の子育てにも当てはまると思う。結果にとらわれるのではなく、やると決めたことを地道にひたむきにやり続ける力や、失敗しても簡単には諦めない心を育てていきたいものだ。それには、親の温かなサポートが必要なのは言うまでもない。