投資写真はイメージです Photo:PIXTA

配当株投資の進め方は農作業の手順と似ている。まずは地盤をしっかり作って安定的な配当収入を得て、そこから別の収益力の高い企業の株に手を広げるのだ。しかし、多くの株を保有することで株の管理ができず、迷走状態に陥るパターンは避けなければならない。フォロワー数約18万人のカリスマ投資家が成功する配当株投資の進め方を分かりやすく解説する。本稿は、配当太郎『新NISAで始める!年間240万円の配当金が入ってくる究極の株式投資』(クロスメディア・パブリッシング)の一部を抜粋・編集したものです。

「農作業」がお手本!?
配当株投資の進め方

 これから配当株投資を始める人は、どのように取り組んでいけばいいのか、具体的なイメージが湧かない方もいるかもしれません。

 配当株投資の進め方は、農作業の手順と似ているところがあります。

 野菜作りを例にあげて、配当株投資の上手な進め方をお伝えします。

 あなたが野菜を作るとしたら、どのくらいの種類から始めるでしょうか?

 野菜作りが初めてであれば、ネットや本で情報を集めたり、経験者に話を聞くなどして、育てやすそうな野菜を2~3種類くらい選んで、様子を見ると思います。

 実際に野菜を作ってみて、その成果が得られたならば、次のステップとしてその野菜の収穫量を増やすことを考え、それでも余裕があれば、別の野菜にチャレンジすることを検討するのではないでしょうか。

 配当株投資の進め方も、野菜作りと同じ手順で考えることが大切です。

 最初に2~3の銘柄を選んだら、その持ち株数を増やすことを優先して、まずは収穫量(配当金)を高めることが重要です。

 この段階では、あまり馴染みのない企業ではなく、日本を代表する企業の「王道銘柄」がいいと思います。

 野菜作りでいえば、キュウリ、トマト、ナスなど、誰もが知っている品種であれば、その成長を楽しみながら待つことができます。

 新NISAを活用して、これから配当株投資を始める方は、次のようなサイクル(循環)を先にイメージしておくことが大切です。

(1)育ちやすい野菜を栽培する(収益力の高い企業の株を保有する)
(2)実った野菜を収穫する(配当金を得る)
(3)野菜の収穫量を増やす(持ち株数を増やす)
(4)さらに多くの収穫を手に入れる(増配を得る)
(5)他の野菜の栽培に乗り出す(別の収益力の高い企業の株を保有する)

 野菜を作ろうと思ってタネをまいても、すぐに収穫することはできません。

 日光に当てたり、水をやったりしながら、ある程度の時間がなければ、その野菜が食卓に載ることはありません。

 配当株投資も同じで、株を買って持ち続け、その企業が業績を上げて、増配を続けてくれることによって、自分の目標に到達することができます。

 配当株投資では、最初の段階で安定的な配当収入を得るための「地盤作り」を心がけることが大切です。