学校に行かないと分からない
親が見るべきポイント

 保護者から、「文化祭で親は何を見てくると良いでしょうか?」という質問を受けることがあります。

 さまざまな答えがあると思いますが、私は「お子さんの目の輝きを見てきて」と答えるようにしています。

 いくつかの学校を回ってみると、子どもが目をキラキラさせて見学している学校が見つかると思います。これは、志望校を決定する際の大きな要素になるのは間違いありません。

 子どもが「本当にその学校に合うのかどうか?」「進学して楽しくやっていけるのだろうか?」は実際に通ってみるまでは分からないものですが、少なくとも「キラキラの目」が見られた学校とのミスマッチは少ないかと思われます。

 そして、志望校決めの参考にするために、「参加後、親子で感想を共有する時間」をしっかりと取ることを忘れずに。もちろん、親の方から「この学校よかったねえ(あんまり良くなかったね)」と先に感想を伝えるのではなく、子どもの感想をしっかり質問して聞き出すように心掛けましょう。

●子どもの感想を聞き出すための会話の例
親「文化祭どうだった?楽しそうにしてたね」
子「うん、楽しかった〜」
親「どのイベントが一番良かった?」
子「鉄道研究会の展示がすごかったな」
親「先輩たちの様子を見てどう思った?」
子「もっと高校生とか怖いと思ってたけど、道案内とかしてくれて優しかった」

 子どもの考えを聞き出す質問をすることで、本人の考えが整理しやすくなり、参加した意味が深まります。文化祭が終わってから塾に参加したり、帰りが遅くなったりした時は、こうした会話による「振り返りの時間」がなんとなく流れてしまうので、その日の夜か翌日に親子で話す時間を作ることを意識しておくと良いでしょう。

 ここまでは、文化祭を例に話を進めてきましたが、体育祭を見学できる学校もあります。運動が大好きな少年少女にとっては絶好の機会になりますので、こちらも参加可能かどうか、日程はどうかを確認してみてください。