3日で絶対!習得シリーズ2020【ビジネス英語その2】Photo:10'000 Hours/gettyimages

英語決算書は宝の山だ。企業の国際化・ボーダーレス化が加速したことで、いまや、英語と会計はビジネスマンに欠かせない必須スキルとなりつつある。特集『夏だ!スキルだ!3日で絶対!習得シリーズ 2020』(全30回)の【ビジネス英語その2】は、二大スキルを同時に身に付ける一石二鳥の習得法を教えよう。

「週刊ダイヤモンド」2017年12月2日号2019年5月18日号の第1特集を基に再編集。肩書や数値などの情報は雑誌掲載時のもの

英語決算書を学べば
一石二鳥

【ビジネス英語】の2日目のテーマは決算書。日本語で読むのも難しいのに!と思ったあなたも逃げないでほしい。実は、決算書は英語でアプローチした方が楽チンなのだ。

 近年、米中を中心にIT企業の躍進がすさまじい。たとえ、あなたが“まるドメ”(まるっきりドメスティック。国内志向が強い)の日本企業に勤めているとしても、企業・個人の国際化・ボーダーレス化の流れにあらがえないことは、あなた自身がよく分かっているだろう。ライバル企業、顧客企業、好きな商品・サービスの提供企業――。身近なところから、外国企業の存在感が高まっているに違いない。

 ライバル企業に勝つために、顧客企業と付き合うために、商品・サービス提供企業を選ぶために、英語と会計のスキルは必ず役に立つ。その二大スキルがあれば、当該企業の戦略を賢く先読みすることができるからだ。

 英語だけでもアップアップなのに、会計まで身に付けなければならないなんて!と弱音が聞こえてきそうだが、そんなあなたに朗報がある。英語も会計も苦手という人でも、「会計は意外にイケちゃう」のである。むしろ、会計スキルの習得は、日本語よりも英語でアプローチした方が楽チンなのだ。

 確かに、セールス、コスト、インカムといった単語は中学生のときに習ったもの。会計用語の多くは、カタカナ英語として私たちの日常生活に浸透している。案ずるより産むがやすし。手始めに、外国企業の決算書を入手してみよう。