(3)在校生への不適切な質問は控える

 以前、中学受験のアドバイスとして在校生に「どの学校を併願したのか?」「第一希望だったのか?」「どうやって勉強したのか?」「通っていて本音はどうなのか?」を聞くと良いという内容を目にしたことがあり、大変驚きました。(どこに書いてあったかは、怒りのあまり忘れてしましました。)

 我が子にとって、何か一つでもためになることを聞きたいという親心からの行動なのでしょうが、文化祭はお金を払って参加しているテーマパークではありません。在校生が楽しんでいるイベントに水を差したり、嫌な気持ちにさせるかもしれない言動は慎みましょう。

 この記事をお読みの方には関係のない話かもしれませんが、敢えて書かせていただきました。行き過ぎた一部の方の心無い行動により、文化祭への外部参加の機会が無くなることがないようにという気持ちです。

 最後に、中学受験の先輩保護者、生徒からのワンポイントアドバイスをまとめました。

●先輩達の文化祭見学「ワンポイントアドバイス」
・ステージでダンス部の発表を見ました。司会や照明の係などの裏方の方々の動きが素晴らしくて感動しました。
・演劇部の発表をその友達が一生懸命応援している様子が見れました。仲が良さそうな感じが微笑ましかったです。
・テニス部が他校との交流試合をしていました。感動したのは、試合後の生徒が集まってのミーティングがしっかりしていたことです。先輩が後輩に優しくアドバイスしているのが見れました。さすがテニス部が有名な学校だなと思いました。
・すれ違う生徒が、みんな自然と会釈してくれました。女子校もやっぱりいいなと思い、子どもに推しました。
・展示を見ると、地域の方や地元の企業とのコラボが多くて驚きました。自分たちが中高生だった頃にはできなかったことを今の子どもたちは自然にやっているだなあと実感。
・参加している在校生の保護者も、カジュアルな服装でした。伝統校なので、堅苦しいのかなという心配がなくなりました。

 これらのアドバイスが素晴らしいと感じるのは、自然に「学校の良いところ探し」をしているからだと思います。あら探しをしていては、絶対に楽しくありません。

 いろいろと書きましたが、文化祭見学は、「楽しむ」のが一番です!!!!!

子どもの“やる気”に着火!中学受験を成功させる「文化祭・体育祭」見学の作法