下がってもやめないからこそ
投信積立は花開く
その時に低い基準価額で「口数」が大きく増えていて、そのたまった口数がアベノミクス以降の上昇時に花開いている、ブーストしている、ってこと。何でこんな不思議なことが起こっているのか。
投資信託って、毎日1回計算される「基準価額」という1口当たりのファンドの値段を、口数で買うものなの。
細かい話を抜きに単純化すれば、もし1万円の基準価額のファンドを100万円分買いたいという人がいたら、その人は100口を買うことになる。もし5000円のファンドだったら、200口買うって感じ。
積立って、同じファンドを毎月同じ日に同じ金額で買い続ける仕組みなんだよね。
ということは、先月よりも値段が下がったファンドを今月5万円分買うと、先月よりも多くの口数を取得することになるよね。
今福啓之 著
基準価額が下がってても同じ金額分買うんだから、ゲットできる口数は先月より多くなる。さらに来月も下がっているとすれば、来月の5万円ではもっと多くの口数を買うことになる。しかも安い値段で。――そう、これが理由。
僕は20年間で大きな暴落を2回経験したわけだけど、その時に僕はメチャメチャ口数を増やしていた。つまり、低い値段のモノを大量に仕込んでいた。
そして最後になって上がったもんだから、たまってた口数がブーストして、ターボがかかって急に増え方が増したわけ。
「下がってもやめなかった」ことが花開いた結果、日経平均は3万3000円までと約7割しか上がってないのに、僕は資産を2.36倍に増やすことができてるわけだ。