というか初の転職先で毎日忙しくて、気にする余裕なんかなかった。

 そしたら2003年の春ごろに「コツン」とばかり日本株は底を付けて上がっていく。

 評価額の線が積立元本の三角を上回っていることでわかる通り、僕の積立は「含み益」の状態になっていった。日経平均は2005年、2006年と順調に回復して1万5000円とか1万6000円になっていく。

「あぁよかった~」という感じだったと思う

 しかしそれも束の間、恐ろしいことに……。

日経平均の回復で安心もつかの間
リーマン・ショックで「含み損」に

図表3同書より転載 拡大画像表示

 2003年に日経平均で8000円を割ったあと、2005年2006年と回復していってホッと安心してたんだけど、2008年からまた急落です。

 はい、そう「リーマン・ショック」だね。

 評価額の線がまた三角の下に入ってることでわかるように、僕の積立はマイナス、いわゆる「含み損」という状態になっていきました。しかもかなり大きな損。

 今も覚えているけど、この時は楽観主義の僕もさすがにシンドかったな。見てわかるようにマイナス状態がここから4年半続くの。

 約5年よ、5年。この時ってもう10年から13年ずっと積立してるから、積立元本が600万円から800万円とかなんだよね。

 そこに最大35%以上のマイナスが襲ってきたわけなので、実額で言えば最大200万円を超える評価損が定期的に送られてくる明細に記されてた。

 その頃は、お母さんにその書類を見せずに捨ててた。

「2人でオープンに!」って言いたくなる原点は、もしかしたらコレかもしれないな。2人で同額でオープンにやってれば、こういうシンドい時期も一緒に頑張れるからさ

 ここ数年、マネー関係のYouTuberがたくさん出てきたり、一般の人もツイートしたりしているのは、単純に株式市場が好調だったからだと思う。

 別に脅したいわけじゃないんだけど、そんなに皆が上機嫌な時期ばかりは続かない。