「もう、デイの風呂はお断りだ」
苛立つ義父に激怒する夫

 するとそこには足に包帯をぐるぐるに巻いて、そのうえに靴下を履いている義母がいた。

「お義母さん、足が大変なんですって?」と聞く私に「足なんてどうにもなっていませんよ」と笑顔で答える。

 その瞬間にスイッチが入ったらしい夫は「どうにもなってないことない。水虫や!」と哀れな義母に怒った。

 さらに、私が義父に、お義母さんが白癬菌に感染しているみたいですが、と言うと、義父は「そうや」と、若干苛立った様子で答えたあとに、「だからもう、デイの風呂はお断りだ」と言い出すのだった。

 そう来るかあーッ!!

 義父のその言葉を聞いた夫は完全に我を失い、「そうやない。逆や!清潔にできてないから、こんなことになるんや。おふくろを週に2日しかデイに行かせないからこんなことになったんやろ」と激怒しはじめた。これだから実の親子というのはややこしいではないか(ちょっとニヤニヤ)。

 私は、まあまあと夫をなだめ、義父に「お義父さん、もしかしてデイに行って、菌をうつされたと思ってるんですか?」と聞いてみた。すると、「そうや」と言い切る。