年を取ると、足のふくらはぎなどに余分な水分がたまって、むくみが起こりやすくなる。じつはこのむくみが、夜中にトイレに行く大きな原因。睡眠のために横になると、たまった水分が膀胱に送られ、尿意を引き起こしてしまう。

 むくみやすい体質だと実感し、それでも夜中のトイレに起きないようにコントロールする人は、夕方にある姿勢を取る。仰向けになって高さ15~20cmほどのローテーブルや重ねたクッションの上に足を上げる。あるいは壁に足の裏を当てて上げて、テレビでも観ながらその姿勢を30分ほどキープするのだ。こうすると、ふくらはぎにたまっていた水分が血管に戻って早めに尿になり、深夜に余計な尿意を感じなくて済む。

 その姿勢のまま、つい眠ってしまいそうになるかもしれないが、そこは我慢を。夕方に寝てしまうと、夜になっても眠気が湧かず、眠れなくなってしまう。

歯磨き前にGABA入りチョコレート
これが入眠への新習慣!?

 近年、睡眠の質を高める効果があると注目されているGABA(ギャバ)。サプリメントのほかに、もっと手軽に摂取できるGABA入りチョコレートなども販売されている。これらを利用する手はあるのだろうか。

 GABA入りチョコレートについては、眠る1時間前に摂取したところ、入眠までの時間が短くなったと報告されている。また、寝つきやすさだけではなく、睡眠時間や眠りの深さなどから計算される睡眠スコアの点数が上がったという研究もある。

 GABAが含まれていても、普通のチョコレートと味は変わらないし、値段が高価なわけでもない。医薬品ではないので、高い効果は期待しないほうがいいかもしれないが、試してみても良さそうだ。食べるタイミングは眠る前がおすすめとされるが、もちろん、そうした場合はあとで歯磨きを忘れないようにしよう。

眠気が遠ざかってしまうから
熟睡する人は寝る直前に歯磨きはしない

 眠る前には歯磨きをして、口の中をスッキリさせるのが当たり前。では、眠りと関連づけた場合、いつ行うのが正解なのか。大半の人は寝る直前に歯磨きをしているかもしれないが、じつは寝る1時間ほど前に済ませる人のほうが寝つきやすい。

 寝る直前に歯磨きをしないほうがいいのは、受ける刺激が強く、交感神経を優位にする可能性があるからだ。いったん交感神経が優位になると、副交感神経に切り替わるまで眠気は訪れない。このため、しばらく眠れなくなることも考えられる。