25度以下で個体になる
ココナッツオイルは温かい飲み物に

 ココナッツオイルの中でよく見かけるのが「RBDココナッツオイル」です。RBDとは、Refined(精製)、Bleached(漂白)、Deodorized(脱臭)の頭文字を取ったもので、ココナッツをアルカリの薬品によって精製、漂白土や活性炭で漂白し、水蒸気を使用してココナッツのにおいを抜いています。

 RBDココナッツオイルの特徴は、非常に安価であるということ。また、脱臭という工程が行われているため、いわゆるココナッツの甘いにおいや香りは抑えめです。そのため、ココナッツオイルに慣れていない人や、ココナッツオイルの香りが苦手という人にとっては使いやすいですが、薬品によって精製が行われているため、ビタミンEやポリフェノールなどの栄養素は損なわれています。

 健康や美容目的なら「バージンココナッツオイル」や「エクストラバージンココナッツオイル」を選びましょう。ココナッツの栄養成分を損なわずに取り入れることができます。

 ココナッツオイルは25度以下で徐々に固体になってしまうため、冷たい食べ物や飲み物に加えるのは不向きです。バターの代わりとしてパンに塗ったり、お菓子作りに使用したり、いつも使っている油の代わりとして、炒めたり揚げたり、温かい飲み物に入れるのもおすすめです。