これらのオイルを継続して摂取することで、ケトン体が作られやすくなるといわれています。糖質制限をしなくても(体内に糖質があっても)脂肪燃焼回路が働き、ダイエット効果もあるというわけです。

消化吸収が早く
エネルギーとして利用されやすい

 さらに、ココナッツオイルもMCTオイルも「飽和脂肪酸」に分類されます。飽和脂肪酸は、脂肪酸(炭素構成)の長さによって「短鎖脂肪酸」「中鎖脂肪酸」「長鎖脂肪酸」の3種類に分類されています。中でも、ココナッツオイルやMCTオイルなどに多く含まれる中鎖脂肪酸は消化吸収が早く、エネルギーとして利用されやすく、体脂肪になりにくいという特徴があります。

 一方で、同じ飽和脂肪酸でも、牛脂やバター、ラードなどに多く含まれる長鎖脂肪酸は、中鎖脂肪酸に比べて消化吸収が遅く体脂肪として蓄積されやすいので、取り過ぎには要注意です。

 ココナッツオイルとMCTオイルとでは、飽和脂肪酸の中に含まれる中鎖脂肪酸の割合が違います。ココナッツオイルは約60%なのに対し、MCTオイルは100%が中鎖脂肪酸でできています。MCTオイルはココナッツオイルにに比べてより効率的に脂肪を燃焼できます。 

 それでは、それぞれのオイルの特徴や使い方をみていきましょう。