50年前の世界50大企業ランキングPhoto:JIJI

今から50年前の1974年、日本経済はオイルショックと強烈なインフレによって転換点を迎えていた。ただし、戦後20年ほど続いた高度経済成長期を経て、グローバルでの日本企業の存在感は極めて高かった。半世紀前の日本企業の躍進ぶりとは。「週刊ダイヤモンド」1976年1月3日号に収録された、鉄鋼、自動車、石油化学、銀行といった業種で世界50大企業の顔触れを順次公開していく。連載『50年前の世界50大企業ランキング』の本稿では、食品会社のトップ50を紹介する。欧米大手が上位を席巻する中、日本勢は3社がランクインした。雪印乳業やキリンビールは何位だったのか。(ダイヤモンド編集部)

※「週刊ダイヤモンド」1976年1月3日号の記事を基に再編集。肩書や数値などの情報は雑誌掲載時のもの

前年トップ10入りの大洋漁業は13位
食品会社の世界50大ランキング

 ベスト10の顔触れは、大きく変わらなかったが、1973年ランキングでベスト10入りしたわが国の大洋漁業(現マルハニチロ)は、惜しくも13位に転落した。このほか、ゼネラル・フーズ、コカ・コーラの不振が目立っている。

 世界50大会社のうち、米国会社は34社で前年の35社に比べ減少、長期的には減少傾向にある。これに対して、英国会社が前年の9社から10社に増えたことが注目される。

次ページでは、50年前の世界の食品会社のトップ50のランキングを公開する。雪印乳業(現雪印メグミルク)や麒麟麦酒(現キリンビール)は何位だったのか。また、トップ50に肉薄した日本勢とは。