そんなとき「史上最低の遊園地」など、「としまえん」の広告で名を馳せていた岡田直也さんが教える講義がありました。そこで出されたお題が、「東京人を大阪に呼ぶためのキャッチコピー」でした。100本提出せよとのことで、100本、なんとか捻り出しました。
広告のために頑張ったことが
広告オタクとして敬遠された
アウェーで戦ってみませんか?
受講生120人×100本=1万2000分の1。その1位に、この僕の書いたコピーが選ばれました。その講師を務めた岡田さんは、「キャッチコピーは、商品と自分の関係性のなかで紡がれるもの」だと教えてくれました。
僕がこのコピーを書けたのは、あの辛かった2ちゃんねる事件があったからかもしれない。逆境をアウェーでの試合のように捉えて、前向きに戦ってみよう。そう思えた感覚が、「東京人を大阪に呼ぶ」という課題にシンクロしたのだと思います。
こうしてようやく1本の「金の鉛筆」を手に入れたことで、「自分はコピーライターを目指し続けよう」と思えたのです。