それでも、誰も夢をバカにする権利はないはず。僕は泣くほどの悔しさを抱え、その悔しさを紙に書き殴りました。

 悔しさや情けなさや弱音も、コンプレックスなどドロッとした感情さえも一度紙に書き出すことで、冷静に客観視することができます。

 このバカにした奴らを見返せるほどのコピーライターに、「絶対になってやろう」と闘志を燃やしました。『スラムダンク』(井上雄彦、集英社)の「がけっぷち精神」のように、試合でもアウェー戦など、逆境で勝つほうがかっこいいなというイメージが浮かんできました。

悔しさを燃料に「夢」をつかむべく
コピーライターの学校に通う

 そして自分はこんな風に人の夢を笑ったり、バカにしたりする人間にはなりたくない。むしろ、誰かの夢を全力で応援できる人になりたいと思うようになりました。

夢を笑うな。夢と笑おう。
(藤田ニコル×SHIBUYA109/小藥元)

 まさにこの渋谷109のキャッチコピーのような感覚です。結果、自分自身もその悔しさを燃料に、夢につながりそうなことはなんでもトライしました。