ダイヤモンド編集部が作成した「JA支持率ランキング」で、JAふくしま未来が初めて全国1位に輝いた。特集『儲かる農業 下剋上 ピンチをチャンスに』の#17では、支持率ナンバーワン農協の数又清市組合長に、JA全農など上部団体への注文や、農家所得16%アップの秘訣などについて聞いた。(ダイヤモンド編集部 千本木啓文)
※2023年4月4日に公開した有料会員向け記事を、1カ月の期間限定で無料公開します。全ての内容は初出時のままです。
農協は共済連のための組織に非ず
連合会はもっとスピードアップを
──JA支持率ランキング(本特集の#4『農家1738人が選ぶJA「支持率」ランキング2023【全国ベスト133・完全版】』参照)で全国首位になりました。組合員の農業所得が2年前から16%増えていますが、何が功を奏したのですか。
農協への出荷量で日本一の産地である夏秋キュウリなどで選果場を整備し、農家が夜中まで行っていた箱詰め作業を農協が肩代わりすることで販売高を伸ばしてきました。いい方向にいっていると思います。
──新規就農支援が評価されています。
Iターン、Uターンを含め、多様な人材が、キュウリ、小菊、桃などの基幹品目を栽培できる環境をつくることが重要です。
──「農家のための農協」から「農協のための農協」となり、最近では「上部団体のための農協」になっている組織も珍しくありません。