結果として、首都圏女子と首都圏男子の間には平均値の差がなかったのに対して、地方女子と地方男子には顕著な差が見られました。このデータから明らかになったのは、次の2つです。
(1)首都圏では男子学生と女子学生で保護者から「偏差値の高い大学に行ってほしい」という期待をどれくらい感じているかは変わらない
(2)地方では女子学生の方が男子学生よりも保護者から「偏差値の高い大学に行ってほしい」という期待を感じていない
私たちの仮説は正しかったといえるでしょう。地方では保護者の期待に見られるジェンダーギャップが首都圏よりも大きいことが明らかとなったことで、私たちは「地方の保護者の意識変革へのアプローチをしなければ」と考えるようになりました。
保護者の期待は本人に
どのくらい影響するのか
さて、期待の度合いに差があることは示すことができましたが、保護者からの期待の違いで、本人たちが偏差値の高い大学を志望する度合いが変わるかは改めて検討しなければなりません。