3位はダイコク電機で、平均年収は958.8万円。昨年版のランキングでは11位だったが、20.5%も年収を上げてトップ5に入った。同社は、パチンコ・パチスロホール向け設備機器の開発・製造・販売と、遊技機の表示・制御ユニットなどの開発・製造・販売が2大事業。ホール経営用コンピュータと、遊戯ファン用のデータ表示機で業界トップシェアを誇る。

 24年3月期決算は売上高が538億円(前期比69.2%増)、営業利益が120億円(同198.6%増)、経常利益が121億円(同184.1%増)、純利益が84億円(同189.1%増)の大幅な増収増益だった。スマート遊技機専用を含むカードユニットや、情報公開端末の販売台数が好調に推移したことに加えて、24年7月からの新紙幣流通に先駆けたカードユニットの改刷対応需要も好業績を後押ししたという。

 さて、世界に誇る日本のトップ企業であるトヨタが4位、しかもグループ傘下の豊田通商に平均年収300万円以上も水をあけられていることを、意外に思う人も多いだろう。

 従業員数に着目してほしい。トヨタの単体従業員数7万224人は、今回のランキング対象企業である全145社の中でずば抜けて多い。にもかかわらず、ベスト5に入る高年収であることが、トヨタの強さを物語っている。