5位は岡谷鋼機で、平均年収は894.2万円。創業350年以上もの歴史を誇る同社は、名古屋証券取引所のプレミア市場でしか上場していないが、製造業を中心に地元企業と密接な結び付きがある。中部財界で大きな存在感を示していることを詳報した記事『トヨタは高みの見物、半導体イビデン躍進!最新「名古屋財界50社」勢力マップを大公開』を参照してほしい。
ランキング完全版では、6位以下の全145社の順位と平均年収を掲載している。トヨタグループでトップ5入りを逃したデンソーやアイシン、豊田自動織機、ジェイテクトなどは何位なのか。また、中部地方の大手企業であるJR東海やスズケン(医薬卸)、リンナイ、東建コーポレーション、リゾートトラスト、そして不正報道を受けて改革中の中古車販売大手ネクステージは何位にランクインしているのか、ぜひチェックしてみてほしい。
最後に、ランキングの「癖」について説明したい。それは、持ち株会社(ホールディングス)と事業会社が混在していることだ。
持ち株会社として上場している企業の中には、経営企画や人事系など、少数の幹部社員だけしか在籍していないところがある。すると、その企業の実態(グループ全体)よりも年収が高く出てしまう恐れが強い。そうした「癖」の影響をなるべく排除するために、従業員が100人未満の会社はランキングから除外した。
一方で、企業の中には、一般社員よりも平均年収が低い契約社員を含めている場合がある。他にも、定年退職者の雇用を積極的に進めている企業や、地方に本社を構える企業も年収が低くなる場合がある。
こうした事情を踏まえて、ランキングを見てほしい。平均年収に合わせて、従業員数も掲載しているのはそのためだ。
それでは次ページ以降、6位以下を一挙に公開する。
(ダイヤモンド編集部 柳澤里佳)