名古屋沸騰中 産業・教育・スポーツ#4Photo:PIXTA

製造業を中心に長い歴史を刻んできた名古屋・中部財界。ところが、業界再編や新興勢力の台頭により、かつての「五摂家」のような伝統的な勢力図は崩れ去っている。特集『名古屋沸騰中 産業・教育・スポーツ』(全11回)の#4では、中部地区の有名企業50社を網羅した財界マップを大公開。中部財界の勢力図の変遷を解説しよう。(ダイヤモンド編集部 今枝翔太郎)

「五摂家」の面影はすでになく…
中部財界の最新マップを大公開!

 名古屋・中部財界ではかつて、地元名門企業5社を「五摂家」と呼んでいた。長年にわたり中部地区の経済界をけん引してきた松坂屋、東邦ガス、名古屋鉄道、東海銀行、中部電力の5社だ。

 ところが中部財界関係者は、「中部財界の勢力図が大きく変わり、今では『五摂家』というグルーピングをしなくなった」と口をそろえる。東海銀行は合併を経て三菱UFJ銀行に姿を変え、松坂屋は大丸との経営統合によりJ.フロント リテイリングとなった。中部財界の勢力図はここ20年ほどで劇的に変化しており、かつての五摂家の面影はもはやない。

 では、中部地区の経済界はどのような変貌を遂げたのだろうか。

 次ページでは、インフラや製造業、金融に至るまで、中部地区の企業主要50社を網羅した財界マップを公開する。

 旧五摂家に代わり中部財界のトップに君臨しているのは、どの企業なのだろうか。