YouTube拡大の勢いは止まらない
視聴者はユーチューバーを見たい

 第1にYouTubeというメディアの力がこの数年、急激に強まっています。デジタル社会となり、ネットで動画コンテンツを見るためのインフラやデバイスが進化し普及しています。スマホでいつでもどこでも動画を視聴するのが、ごく自然な行動となりました。その際、コンテンツも豊富で気軽に視聴できるYouTubeは最適なメディアです。

 視聴者数もコンテンツ量も巨大化しています。国内の月間ユーザー数は、2023年時点で7120万人を超えました。世界全体では約27億人が利用しており、1日当たりのコンテンツ視聴時間は10億時間に上ります。またコンテンツ量に関しては2022年の時点で、1分間あたり500時間以上アップロードされています。つまり1時間あたり約3万時間の動画が投稿されていることになるのです。

 番組の内容は、まったりしたものから、非日常感のあるもの、自由奔放に弾けたものまで様々です。制作編集に費用をかけられないため企画の面白さが勝負です。コンプライアンスに縛られるようになってしまったテレビと比較して、面白いと評判の番組が多くあります。

 第2に、ユーチューバーが動画選びの目印になっています。

 YouTubeを中心に動画サイトは多数あり、日々大量の動画がアップされ蓄積されています。視聴者は膨大な数の動画群から、自分が楽しめる動画を選ぶ必要があります。多過ぎて探せない場合は、動画紹介サイトや知人がシェアする情報が役立ちます。