職場の人や友人に褒められても、なぜか素直に受け取れない、自分の長所より短所にばかり目がいってしまう……そんな、どうしても自信が持てないとき、自分の良い部分を意識するためにはどうすればいいのか。マッキンゼーで10年以上働き、現在は自身のブランドを成功させているCEOが「自分の一番の強み」の見つけ方を解説する。※本稿は、リサ・サン著、鹿田昌美訳『なめられない品格 誰からも信頼されるようになる8つの力』(飛鳥新社)の一部を抜粋・編集したものです。
自分はまだまだ未熟者なのに
褒められてしまっていいの?
私たちはしょっちゅう、褒め言葉を受け取るのに苦労します。というのも、「自分は足りない」という不足思考のせいで、自分の弱点にしか目が行かず、自分の評判を信じることができなかったり、謙遜すべきだと思ってしまうからです。私は皆さんに、この習慣を打破してほしいのです。今こそ、自分自身を褒め、本来の自分の姿を誇りに思うときです。では、どうすればいいのか。
あなたが絶好調だったときを思い出してみましょう。すべてが整っていると感じられ、「ゾーン」に入っていて、あらゆることが正しい流れに乗っていて、自分のパフォーマンスが完璧に感じられた瞬間のことを。
この記憶の真ん中に自分を置いて、細部をできる限り詳しく思い出しましょう。さて、記憶のテープをスローモーションで巻き戻して、あなたの診断テストの結果との関連性を探してください。自分にこのように問いかけましょう。
「私のどんな持ち味が、この前向きな結果につながったのだろう?」
「この絶好調の瞬間を創り出すために私が使ったスキルは何?」
「私の〈一番の強み〉が、どのように前向きな結果をもたらした?」