「ああはなりたくない…」若手社員が絶望するダメ管理職の3つの特徴写真はイメージです Photo:PIXTA

管理職はその企業を象徴する「モデル」であり、採用活動における重要な「広告媒体」でもあります。しかし、残念ながら日本の管理職には魅力的な人材が乏しいのが現状です。管理職が育たない原因とは何か? 本稿では、魅力的な管理職育成のための5つのポイントを紹介します。

※本稿は、関野吉記『管理職のチカラ(管理職の力) ~採用も、業績も、人材育成で変わる~』(プレジデント社)の一部を抜粋・編集したものです。

若手社員が会社を辞めた理由トップ3

 これまでは多くの中堅・中小企業の重要課題である「採用」について述べてきた。本稿では「管理職の育成」について考えていくが、採用と管理職の育成は密接にかかわっている。

 驚くべきことに、日本の若者の約83%が「出世をして管理職になりたいとは思わない」という。これは単に現代の若者が責任を負いたがらないとか、プレッシャーから逃げたがっているといった「若者サイドの問題」ではない。現実の管理職の姿を見て「ああはなりたくない」と思うからこそ、若者は管理職を目指そうと思わないのだ。

 とある人材会社の調査によると、若手社員が会社を辞めた理由のトップ3は、以下のようになっている。

1位 上司がビジネスパーソンとして尊敬できなかった。
2位 上司からの理不尽な要求が多かった。
3位 上司から威圧感を感じていた。

 部下は、上司が考えている以上に上司をよく見ているのである。

 では、就活生はどうだろうか。インターンや採用面接を通して魅力的な管理職に出会えば、当然、あんな上司のもとで働きたいと思う就活生は多いだろう。