「選ぶのは後回しでいい」
返礼品が人気
ふるさと納税の件数が一気に増加するのは、寄付の期限が迫り、かつ所得が確定する12月だ。ただでさえ忙しい時期に返礼品を選んだり、冷蔵庫がパンパンの時期にまた食品が届くのは収納に困るとの声もある。その悩みを解消できるのが、「寄付は年内に、返礼品は後からじっくり」のスタイル。
寄付の時点では返礼品は指定せず、返礼品と交換できる権利(電子クーポンやチケットなど)を受け取る仕組みだ。ふるさとチョイスや楽天ふるさと納税などで利用できる「あとからセレクト ふるさとギフト」、ふるなび「ふるなびカタログ」、さとふる「さとふるのあとから選べるお礼品」などがこれに当たる。対象になるのはすべての自治体ではないが、さとふるでは276自治体が導入しているというから、選択の幅は広い。
注意点としては、「あとから方式」の寄付を複数の自治体にしても、そのギフトやクーポンは合算できない点だ。あくまで自治体ごとに返礼品と交換になる。なお、いわゆる「積み立て」ができるポータルサイトもある。1年分では手が届かない金額の返礼品があった時、年を連続して同じ自治体に寄付をすることで、受け取る返礼品の金額を上げていくことが可能というわけだ。
なお、自治体ごとに有効となる期限が異なるので、「あとから方式」を利用した場合は確認を忘れないようにしたい。