今回、繰り返し言及されているのが、投票にあたって「SNSや動画サイト」を参考にした人が「新聞」や「テレビ」よりも多かったというNHK調査だ。

【参考】兵庫県知事選挙 出口調査の結果は(2024年11月17日・NHKWEB)
https://www3.nhk.or.jp/lnews/kobe/20241117/2020027005.html

(以下、引用)

【投票で参考にしたこと】
出口調査では、投票する際に何を最も参考にしたか聞きました。 それによりますと、▼「SNSや動画サイト」が30%、▼「新聞」と「テレビ」がそれぞれ24%、▼「知人・家族のすすめ」が5%、▼「その他」が17%でした。 「SNSや動画サイト」と答えた人の70%台半ばが斎藤さんに投票したと答えました。

(引用終わり)

 SNSや動画サイトを参考にした人の多くが斎藤氏に投票した結果があることと合わせて考えなければならないのは、ネット上では斎藤氏に有利なデマが多く拡散していた点だろう。

 ネット上で拡散されている情報を確認する日本ファクトチェックセンターが選挙前に出した記事によれば、兵庫県知事選では「稲村氏が当選すると外国人参政権が成立する」というデマ、「斎藤元知事はパワハラをしていなかった」という根拠不明な情報が拡散していた。

【参考】
兵庫県知事選 稲村氏が当選すると外国人の地方参政権が成立する?公約になく、本人も否定【ファクトチェック】(2024年11月11日・日本ファクトチェックセンター)
https://www.factcheckcenter.jp/fact-check/politics/false_hyogo_governor_foreign_voting/

斎藤前兵庫県知事はパワハラしていない? 職員の4割が見聞き、本人は厳しい叱責など認めて「必要な指導」【ファクトチェック】(2024年11月15日・同)
https://www.factcheckcenter.jp/fact-check/politics/false-saito-governor-harassment/