ナマケモノはその名の通り、活動量が極端に少ない動物だと言われています。一日のほとんどを木の上でゆっくり過ごし、食事量もほんのわずか。葉っぱや木の芽を食べますが、一日に8グラムほどしか食べなくても生きていけるそうです。
そんなふうにほとんど動かないため、目立ちません。天敵にも見つかりにくく、餓死することもない。そんなやり方で厳しい自然界を生き抜いてきました。
なかなかユニークな生存戦略だと思いませんか。
派手に動き回って自分の活躍をアピールしまくる人生もあれば、ナマケモノのように「ほとんど何もしていないかのように生きる」のもまた人生です。
どちらがよくて、どちらが悪いということはありません。
それこそジャッジフリーです。
本当の意味で「幸せな人生を送れる人」とは自分のペースを知っている人。自分のペースで生きている人と言い換えてもいいでしょう。
ナマケモノがチーターと同じ速さで移動しようとしても物理的に無理があります。逆に、チーターが「目立ちたくない」「もっとのんびり生きたい」と思っても、それもなかなか叶わないでしょう。
それぞれが、それぞれのペースで生き残るために進化していった結果、今の形になったのです。どんな動物にも自分のペースがあります。
あなたにはあなたのペースがあって、あなたらしい生き方があります。
ちょっとくらい活躍しているからといって、過剰にアピールする人にあなた自身がイライラさせられ、ストレスを抱えるなんて、それこそバカらしいと思いませんか。
自信や実力がない人ほどアピールしたがる。
無理して自分を大きく見せようとしている人は、勝手に自滅していく。
自分の内にたぎる嫉妬心を
どうおさめればいいのか
同窓会に出てみたら、みんなが出世していて「○○部長」や「△△課長」など人を管理する立場になっていた。
一方、自分はいつまでたっても平社員。
いちばん下で情けない……。
そんな悩みをときどき耳にします。