仕事が嫌で仕方ないなら
若いうちに稼ごう

「仕事が嫌いで仕方がない」という人もいるでしょう。もし本当に仕事をしたくないなら、せめて20代のうちは、さっさとお金を稼いだほうがいいかもしれません。

 僕は大学生のとき、いかに生活コストを抑えるか実験してみて「月5万円で生活できる」ことがわかりました。ということは月に何回かアルバイトをすれば生活はできるけれど、カツカツの生活を続けていたとしても、一生仕事から解放されることもないわけです。

 そこで僕が考えたのが「資産運用」。当時の金利で計算すると、金融資産が5000万円あれば、利息だけで月5万円の生活が維持できるとわかったので、20代の目標として「とりあえず5000万円」を目指すことにしたのです。

 ちなみに雇われコースで20代のうちに5000万円貯めるのは簡単ではないですが、無理でもないと思います。保険営業や水商売など歩合制の仕事や、超優秀で体力もあるなら外資コンサルや外資系金融業など高収入の会社で働きつつ、倹約生活を送り、なおかつ給与をせっせと投資に回して複利で増やしていけば実現できます。

 普通の会社で働いている人でも、本気になれば40歳くらいで3000万円程度の資産はつくれると思うので、そこからどうやって仕事から解放されるかを考えてもいいわけです。いわゆる「FIRE」です。

 僕が選んだのは当たればデカい「起業コース」です。自分でネット系サービスを立ち上げたところ、たまたまうまくいきました。その後、会社を何社かつくって、いまでは僕が何もしなくても従業員たちがせっせと稼いでくれますし、金融資産も金利の高いヨーロッパの銀行に預けているので、その利息だけでも十分暮らしていけます。

あの「二宮金次郎」像は
勤労主義の広告塔だった

「日本人は勤勉な民族だ!」という考え方って、本当なのでしょうか?実はこのイメージ、富国強兵のために政府が仕組んだプロパガンダだったとか。

 農業から産業の時代に入り、「いかに多くの余剰を生み出すか?」で経済力が決まるようになった明治後期。「国力アップのため、朝から晩まで必死に働いてもらいたいなー」と感じていた当時の政府は、秘策を思いつきます。“ある人物”を「勤勉な日本人のお手本」として国民に伝え広めることです。

 その人物とは、二宮金次郎(尊徳)。かつて日本のあらゆる小学校に銅像が設置してありました。知ってます? 薪を背負いながら、本を読んでいる勤労少年――これこそ、政府が広めたかった勤労主義の広告塔です。すっかり洗脳されちゃったみたいですね。