最新の就活用語・仕事用語を押さえれば、子どもの就活の応援や、子どもが社会人になって仕事について語り合う際に大いに役立つ。用語の背景も探り「働くこと」への解像度を上げていこう。好評の第一弾に続いて5つの用語を紹介する。(千葉商科大学 国際教養学部准教授 働き方評論家 常見陽平)
「リスキリング」で一生働き続け
一生学び続ける時代が到来⁉︎
千葉商科大学 国際教養学部准教授 働き方評論家
つねみ・ようへい/一橋大学大学院社会学研究科修了。リクルート、バンダイ、ベンチャー企業を経て、千葉商科大学国際教養学部准教授。著書に『「就活」と日本社会 平等幻想を超えて』(NHKブックス)、『なぜ、残業は無くならないのか』(祥伝社新書)。
【リスキリング】
環境の変化、ビジネスモデルの変化などにより、求められるスキルは常に変化する。ビジネスパーソンが新たなスキルを身につけることを「リスキリング」と呼ぶ。日本のリスキリングは社内の人材を活用する方向と、成長産業へ人材移動を促したいという2つのベクトルが存在する。一生働き続け、一生学び続ける時代が到来しているとも言える。
【ギグワーク(ギグワーカー)、スポットワーク、スキマバイト】
自らのスキルや時間を生かし、単発の細分化された仕事を請け負う働き方を「ギグワーク」(そうした働き方の人のことを「ギグワーカー」)と呼ぶ。フードデリバリーのUber Eatsなどが代表としてあげられる。ここで働く人は請負という扱いであり、労働法上の労働者ではないのだが、指揮命令系統の下におかれ、労働者性が極めて高いことから偽装請負ではないかという議論がある。業務上のトラブルが発生した際の保障、報酬の妥当性などについての問題を指摘する声もある。ギグワーカーとは仕組みが異なるが、あいている時間に短時間で働く仕組みとして「スポットワーク」というものも登場している。特に、空いている時間にアルバイトをすることを「スキマバイト」と呼ぶ。