「内定獲得の裏技」を鵜呑みにしていないだろうか?SNSで話題の就活成功術には落とし穴が潜む。信頼できる情報を見極め、自分の足で稼ぐ情報収集こそが周りに差をつける鍵だ。就活のプロであり人材に詳しいコンサルタントの安藤健氏が語る、実践的な情報収集術と自己分析のポイントを大公開!(取材・文/巴 康子)
周りに差を付けろ!
秘就活テクニックを大公開
内定がない人は必見! 20社から内定をもらった秘訣をここだけで公開。これだけやれば絶対内定ゲット——こんなSNSの文句に引かれて、就活の情報収集をしていないだろうか。
「就活は質の高い、信頼できる情報をいかに収集できるかが大きな鍵になる」と話すのは、企業の採用に詳しいコンサルタントの安藤健氏だ。冒頭のように、内定の秘訣を発信する“就活終了学生”のSNSは多いが、ここで語られる話はあくまで個人の経験。再現性は乏しく、あまり参考にならない。
安藤氏は就活の流れの中で、三つのフェーズが重要だと語る。まず一つ目が「就活のための情報収集」だ。
SNSに広がる就活関係の情報発信は、こうした就活経験者によるもの以外では主に2種類ある。人材紹介エージェントによるものと、企業の採用のコンサルタントによるものだ。
後者は、企業の人事部を相手に面接官向けトレーニングなどを行っており、質の高い情報を持っている可能性が高い。
気になる情報発信者がいたら、実名か、また著書や企業のセミナーに登壇経験があるかどうかなど、経歴を調べるといい。そして、実際に採用の内部を知った上で発信しているか見極め、信用性の乏しい情報に惑わされないようにしよう。