冬の運転で気を付けたいトラブルについて、専門家が解説します。(1)サマータイヤの保管、業者任せで大丈夫?(2)ラジエーター液は薄くない?凍ってエンジン割れるよ(3)ウォッシャー液は大丈夫?ガソリンスタンドで足してもらったのは薄いよ、の3大テーマに触れます。(モータージャーナリスト/安全運転インストラクター 諸星陽一)
タイヤの履き替えで
絶対やめてほしいこと
降雪地帯に住む人は、もうスタッドレスタイヤへの交換も終わって、サマータイヤをしっかりと収納したことでしょう。一方で、都市部に住む人はスタッドレスタイヤに替えるかどうか迷っている人も多いことと思います。
サマータイヤからスタッドレスタイヤへの履き替えで、絶対やめてほしいのが、「タイヤ単体での履き替え」です。つまり、現在使っているタイヤをホイールから外して、そのホイールにスタッドレスタイヤを組み付けて使う方法です。
この方法であっても、春が来て履き替えるタイヤが、外した夏タイヤではなく新品タイヤなら問題ありません。しかし、外した夏タイヤを再びホイールに戻すことはおすすめできません。きちんと管理されていれば、再びホイールに戻しても問題ありませんが、半年間も外しっぱなしの状態のタイヤをホイールに組み直して使うのは、良い方法とはいえません。
半年ごとにタイヤを買い換えるのでなければ、ホイールはもう1セット用意すべきです。夏タイヤ用ホイール、スタッドレスタイヤホイールを用意し、それぞれにタイヤを組み込んだ状態で使っていないタイヤを保管するのが、基本的には理想です。
タイヤの保管は、大きく2つの方法に分かれます。1つは業者に依頼する、もう1つは自分で保管する方法です。業者に依頼する場合、必ず確かめるべきことがあります。