人間は「会いたい人には自然と会いたくなる」生き物です。なので、あなたにとって重要な人には、少し頑張ってかかわるようにしてみましょう。

 たとえば、カフェで愚痴を言い合う友達には頻繁に会いたくなりますよね。

 しかし、会社の部長が主催した飲み会だったらどうでしょうか。どちらかと言えば、行きたくないのは飲み会のほうになるんじゃないでしょうか。

 先ほどから「自分が面白くないことに時間を使うのはムダ」という風に言っていますが、重要度が高い人であれば、少し自分の時間を使ってみるのもいいでしょう。

「不幸」なときこそ
新しい世界を見にいこう

 もし、あなたが「自分が不幸だ……」と思って落ち込んでしまったとしましょう。
人間は誰しも、生きていれば落ち込むことだってあります。

 実際に「そう思わない」ようにするというのは難しいので、どうしてもそのように思ってしまったときにどう対処するのかを考えてみましょう。

 たとえばですが、すごく落ち込んでしまったときには、どんな人とお話をしたり、付き合ったりすべきだと思いますか。

 ここでよくある間違いが「自分と似た境遇の人に話を聞いてもらう」ということです。

 たしかに、似た境遇の人であれば、あなたの困っていることにも共感してくれるでしょうし、もしかしたら、何かしらの対策を考えてくれるかもしれません。

 しかし、もしあなたが愚痴を言うだけなのであれば、それは、お互いが不幸であることを確かめるだけに過ぎません。すると、その先にあるのは、また別の不幸です。

 映画などでは、似たような境遇の人同士が惹ひかれ合って、大恋愛に至るといったストーリーはよくあります。

 たしかに、そうした話は、ドラマチックではあります。

 ただドラマチックさを追い求めると、現実の社会では、その選択がときには苦しさをもたらすことも多くあるのです。

 もしあなたが不幸のどん底に沈んでいると思うのであれば、本当に必要なのは、どん底で話を聞いてくれる仲間ではなく、そこから引っ張り上げてくれる存在です。

「人間関係の優先順位、どうやってつけたらいい?」→アメリカ大統領の格言がめちゃ参考になる!『社会という「戦場」では意識低い系が生き残る』(ぱやぱやくん、朝日新聞出版)

 とはいえ、なかなか自分がきつい状況に陥っているということ自体に気づきにくいという問題もあります。

 このように自分がどんな境遇であるかを客観的に気づけなくなってしまうのも、身近な人や似たような人と付き合っているからと考えることもできます。

 その意味でも、少しでも「不幸」を感じたときには、いつもとは少し違う世界を見てみるようにしましょう。そこにはヒントが隠れているかもしれません。