もちろん、その人たちと仲良くなりたいのであれば、絶好のタイミングなので、この機会に仲良くなってしまいましょう。
でも、その人と仲良くなりたいのは「さみしいから」ではありませんよね。
あまり「他人の目から自分がどう見えるか」に囚われないようにしましょう。
軍隊のマトリックスを
人間関係で使ってみる
アメリカ歴代大統領で特に人気がある人と言えば、誰を思い浮かべますか。
ワシントンやリンカーン、ケネディなど、錚々たる面々に加えて、実はよく名前が挙がるのが、アイゼンハワー大統領です。
彼は、第2次世界大戦の在欧連合国の最高司令官をつとめた後に、アメリカ合衆国の大統領に就任しました。
アイゼンハワーには、今でも有名な言葉があります。
それは「大事なことはほとんど緊急ではなく、緊急なことはほとんど大事ではない」という格言です。
これを活用して、緊急度と重要度に応じて、タスクを振り分けるマネジメント術があります。
こうして見ると、仕事にはいろいろな種類のものが存在していることがわかります。
このような緊急度と重要度で振り分けるというのは、あなたの人間関係でも十分有効だ、と私は思っています。
あなたの人間関係もよくよく考えてみると、いろいろなタイプの人がいると気づけるのではないでしょうか。
人間関係における「緊急度」とは、「あなた自身がどれだけ会いたいのか」ということを考えればわかりやすいと思います。
一方で「重要度」に関しては、「もし関わったなら、あなたがどれだけ得をするか」を考えてみましょう。
会いたい相手は誰か
人間関係の整理術
たとえばですが、あなたが働く会社の部長は、あなたが上手く取り入れれば得をする可能性が高いです。しかし、休日でも会いたいかというとそうではないですよね。
つまり、この場合の部長は、あなたにとって重要度が高く、緊急度が低い存在なのです。
このように、あなたの人間関係を棚卸してみましょう。すると、「重要度」と「緊急度」が両方とも高い人が見えてきます。
その人はまさに、あなたにとって信頼できる相手となる可能性が高い人です。
ちなみにですが、積極的にかかわるべき信頼できる人の次に仕方ないけれどもかかわるべき人とは、どの領域にいる人だと考えますか。
通常であれば「緊急度」が高い人だと思うかもしれません。しかし実際は、タスク整理と同じで、「重要度」の高い人とかかわるのが正解と言えるでしょう。