その情報は、どの程度正確なのか
・「タレコミによると……」「私の入手した情報によると……」
ネット上のインフルエンサーには有象無象から「タレコミ」が行われる。しかしその情報がどの程度、信頼度が持てるものなのか、確認せずに拡散されてしまうケースも少なくない。昨年、星野源さんに対する根拠不明の「不倫情報」をインフルエンサーが拡散し、その後で事務所や本人が明確に否定するという一幕があったことは記憶に新しい。
もたらされる情報がどの程度正確なのかを判断するのにはそれなりにスキルが必要であり、時間もかかる。来た情報を短時間で判断して出す傾向が頻繁に見られるようであれば、本当にきちんと精査しているのかどうかを疑った方が良い。
「タレコミ」があったと頻繁にアピールするのは、自分はそれほど多くの情報が集まってくる重要人物なのだと見ている人に印象付ける狙いもある。
・断言・断定を多用する
不確定要素の多い情報であっても断言して言い切る。これは断言口調が「〜という可能性があります」「〜という場合も考えられますが」「〜かもしれません」などといった曖昧な語尾よりも、人の記憶にインプットされやすいことを利用している……のかもしれない。
「これは断言します」「絶対に●●です」「私の言うことだけ信じていればいい」などと言うこともある。これらはすでにこの人を信じている人以外から見ると非常に胡散臭く感じられるのだが、いったん信じてしまった人からすると頼もしい態度に映るようだ。
・「こいつは●●だ」と決めつける
叩きたいターゲットや、自分に反論したり不利な情報を出してきたりする相手について何らかの決めつけを行う。
たとえば自分の投稿を見ている層が日頃から嫌っていると想定できる属性を、ターゲットに当てはめてそうだと決めつけるのだ。
属性で決めつけて攻撃理由にするのは極めて差別的な振る舞いである。しかし現在のSNSでは差別が公然とまかり通っており、プラットフォーム提供側も対策を講じるどころか開き直っている。アメリカのメタ社は今月、facebookとInstagramのファクトチェックを廃止する方針を明らかにした。これはデマや差別による扇動を、より激しくする可能性がある。