本気で英語を勉強したい人向けに
あえて「6人部屋」のすすめ

 この、PINESでの過ごし方を最も実りの多いものにするために、社会人に「あえて」6人部屋をお勧めしてみたい。「6人部屋」と聞いて、とっさに拒否反応がでる人もいるだろう。それは筆者も同じだ。

下がプライベートな机と収納、その上で眠るというスタイルになっているため、横並びで他の生徒と眠るということはない。トイレシャワーが共有ではあるが、個人的にこれなら40代女性である筆者も意外と快適に楽しく過ごせるかもしれないと感じた下がプライベートな机と収納、その上で眠るというスタイルになっているため、横並びで他の生徒と眠るということはない。トイレシャワーが共有ではあるが、個人的にこれなら40代女性である筆者も意外と快適に楽しく過ごせるかもしれないと感じた

 しかし、写真を見ていただくとどうだろうか。プライベートな机と収納があり、その上で眠るというスタイルになっているため、横並びで他の生徒と眠るということはない。非常に考え抜かれた作りで、眠るときも勉強をするときも、ちょっとした「おこもり感」がある。

PINESの6人部屋。ベッドの下にそれぞれの机や収納スペースがある(筆者撮影)PINESの6人部屋。ベッドの下にそれぞれの机や収納スペースがある(筆者撮影)

 また、ここバギオでなら個室ではなくてもいいかもしれないと思える理由は、気候にある。セブ島を始めとするフィリピンの暑い地域では、一日中エアコンの使用が欠かせない。国籍や体格の異なる人々が集まると、どうしても快適な温度が異なる。暑くて眠れなかったり、逆に信じられないくらい寒すぎて大部屋滞在を断念せざるをえなかったりという話を聞く。

 フィリピンは物価と比較して電気代が高いので、中にはそれを節約したがる生徒もいたりして、ちょっとしたいさかいの原因になることもある。その点、ここバギオではエアコンを一切使わないのでトラブルが少ない。社会人になってからさまざまな国籍の人々と同じ部屋で過ごすという経験は、うまくいくとそれだけで非常に刺激的な体験になりえるだろう。一生の友人ができることもある。

 もちろん、会議などをするスペースが必要であったり、プライバシーが最も大切と考える人には、別棟に快適な個室もある。