バランスよく英語を勉強でき、IELTS対策も万全
社会人向けのカスタマイズ性は低い

 模擬レッスンを受講してみて、老舗語学学校PINESは、レベルの高い真面目な講師と共に、スタンダードなテキストを使って、4技能のバランスよく実直に英語に取り組みたい学習者にとっての最良な選択肢だと感じた。「英語習得に近道はない」と語りかけられているようなレッスンづくりには背筋が伸びる思いがした。

 そうした質の高さの一方で、社会人向けのカスタマイズは少なめであり、現在は自室以外で仕事をする場所も食堂以外にはない(今年3月を目標に、学生ラウンジや、コミュニティースペースがオープン予定)。よって、英語初中級者が英語だけに集中して、良質なレッスンを受けるためにもっとも向いている学校かもしれないと感じた。他の学校で活躍している講師にも、実はPINES出身という人は多いらしい。それだけ、育成カリキュラムがしっかりしている証拠だ。

 また、本気でIELTS(欧州やオーストラリアなどで必要な4技能を図る試験)のスコアを取得しに行くのにも向いている。スコア保証をしているため、ここに優秀な講師が割り当てられることも多いだろう。今後のキャリアを考えて、海外大学などを検討している方にもおすすめできる。なお、韓国から人生をかけて来ている学生も多く、相当なスパルタレッスンになることは覚悟しておいたほうがよさそうだ。

IELTSを受験したことがある方であればおなじみの試験セットが、学校内にそっくりそのまま再現されている(筆者撮影)IELTSを受験したことがある方であればおなじみの試験セットが、学校内にそっくりそのまま再現されている(筆者撮影)

 今回紹介したのはバギオだが、PINESはセブ島では「セブブルーオーシャンアカデミー」という学校を運営している。こちらには仕事をするための共有スペースもあり、ビジネスコースもあるようなので、また近いうちに取材にいきたいと思う。

「快適さ×コストパフォーマンスの良さ」でおすすめ
BaguioJIC メインキャンパス&プレミアム校舎

 バギオ内に二つの校舎をもつBaguioJIC(バギオJIC)。都市部に立地し、韓国系のスーパーマーケットを併設し、徒歩圏内にはカフェやレストランや高級スーパーなどもあるメインキャンパスと、少し郊外に位置し自然を満喫できる場所にあるプレミアム校舎を有する。

 このような対比で説明すると、メインキャンパスの方は都市型のキャンパスをイメージさせてしまうかもしれないが、実はこちらを選んでも、自然に囲まれた気持ちのいい環境の中にある。平日にはカフェもオープンしており、社会人がゆっくりと学習するのに適している。JICはどちらの校舎を選んでも、社会人が十分に快適と感じられる学生寮で過ごせる学校だ。

JISメインキャンパスの様子(筆者撮影)JISメインキャンパスの様子(筆者撮影)
JISメインキャンパスの様子(筆者撮影)JISメインキャンパスの様子(筆者撮影)
JISメインキャンパスの様子(筆者撮影)JISメインキャンパスの様子(筆者撮影)