「時短勤務ではお金が足りない。このままでは破綻する……」。4歳の子どもを育てながら会社員として働く32歳の女性は、将来への不安から副業を始めることにしました。動画編集のスキルを磨き、月収が順調に伸びていった彼女を待ち受けていた思いがけない落とし穴とは?副業と税金、そしてクレジットカードの怖~い関係を解説します。(家計再生コンサルタント 横山光昭)
「好きなこと、得意なことで副業」はいいけれど……「税金」という落とし穴
今や副業をする人は珍しい存在ではなくなりました。クラウドソーシングの普及により、個人の技術やスキルを提供しやすく、取引も容易になっています。空き時間を活用して「好きなこと」や「得意分野」で収入を得られる機会が増えたことも、副業人口増加の一因でしょう。
副業による収入はピンキリです。確定申告が不要なくらい少額な人から、本業以上の収入を得る人まで様々です。会社や家族に知られたくないという理由で、副業を秘密にしている人も少なくありません。
では、皆さんが副業をしている目的は何でしょうか?多くの方が、生活費の足しにしたい、貯金を増やしたいと考えているのではないでしょうか。
副業で最も問題になりやすいのが「税金」です。「年間所得が20万円未満だから確定申告は不要」と思っている人が多いと思いますが、所得税の申告が不要でも住民税の申告は必要なケースがあります。そもそも、副業で収入があったら確定申告の必要があるということを認識していない方も見受けられます。