ファイナンシャル・プランナー(FP)はお金のプロ。家計のことや保険、資産形成などについて相談したい、教えてほしいという方は多いと思います。最近は「FPに無料相談」をうたうところも増えていますが、同じFPとして「注意して!」と言いたくなるケースも増えているのも実情です。今回は実際に、住宅、保険、投資をそれぞれFPに無料相談してきた人のケースを紹介します。(家計再生コンサルタント 横山光昭)
「お金の無料相談」には注意して
お金の相談ができる場所が増えています。FPが活躍できる場が増えているのはうれしいですし、多くの方に利用してほしいと思う一方で、「注意して」と言いたくなる場面にも出くわします。
知っていただきたいのは、1時間程度の相談では、相談者の家計を把握して個別に合わせたアドバイスをするのは困難だということ。1時間程度で相談を終わらせられるという場合はその質を疑ったほうがいいでしょうし、しかも無料だという場合は、その裏の「商品販売」の営業が本当の目的であるということを忘れてはいけません。
それでも「無料相談」は魅力的に見える人が多いようです。それは「無料」で「お得な情報」を得られるとか、自分たちがやるべきことが分かるかもしれないという期待があるから。しかし、期待通りの結果となることは難しい場合が多いのです。「無料相談をしているところは何かがあると少し疑ってみている」とか、「話だけは参考までに聞いてみよう」などと意識する人でないと、良いことにはならないように思います。
ここまで否定的にいうのには、理由があります。