西堀 あの5月20日を境に、急に人生が変わりました。まず、身内がいち早くラジオに呼んでくれたよね。次の日の昼に土田さん(『土田晃之 日曜のへそ』)、有吉さんも「コンビで来い」って言ってくれて(『有吉弘行のSUNDAY NIGHT DREAMER』)。

滝沢 5月20日以降、忙しくはなったけど、殺人的スケジュールってわけではないんですよ。

西堀 局から局へと分刻みでタクシー移動、みたいなのはないよね。『M‐1』王者になった直後の錦鯉なんか、寝る間もないみたいな感じだったじゃないですか。この年だと野心もないし、今ぐらいの仕事量が一生続いてくれたら最高だよ。

『THE SECOND』の後は、これまで縁のなかった芸人さんからお誘いを受けるようになって、それはやりがいもあるし、楽しいです。

滝沢 最初に、ツーナッカンとのトークライブが6月の頭であらかじめ決まってたんだよね。そのライブ名が「反省会」だったの。企画側も“負ける”という前提で。それがマシンガンズが準優勝したもんだから、急遽「二次会」に変えて。それはそうだよな、こんな結果、誰も想像してなかったんだから。

西堀 高円寺のライブハウスでやったけど、準優勝になってからだと、受けるのが難しかったタイプの仕事かもしれないですね。配信も売れたって聞いたから、主催者がギャンブルに勝ったってことでしょう。

 吉本芸人との絡みなんか、今まで一切なかったから、うれしいもんですよ。囲碁将棋とツーマンライブとか、ダイタクのトークライブ、(レイザーラモン)RGさんのイベントにも出ましたし。

滝沢 3月に初単独ライブもやったし。タイトルは『最初で最後』。単独なんてやったことないもんね。

西堀 そう。コントの人は発表したいだろうけど、漫才師は…ってずっと思ってきたから。でも、さすがに1回ぐらいはやっておこうかって。漫才協会にも入会したけど、あれは塙(宣之)がずるいですよね。

『ナイツ ザ・ラジオショー』で、「入るか入らないか決めろ」って言うから。生放送で「入りません」とは言いにくいよ。だけど、前にも滝沢と話してて、やっぱりある程度コンスタントにやっていないと、感覚が変になっちゃうなって。

 1回、『ENGEIグランドスラム』の昼の部に出演した時に(21年)、うまくいかない空気を感じた瞬間があって。それ以来、定期的にやろうって話をしていたんで、やってもいいかなって感じです。月1回やりましょうっていう縛りで。