『ダウンタウンDX』などうれしいオファーが続々

滝沢 『THE SECOND』以降に来たオファーでうれしかったのは、名古屋の野球番組。

 16年に僕は『HAPPY MONDAY BASEBALL』というBSスカパーの番組に出演していたんだけど、その時のディレクターが、今はプロデューサーになっていて、番組に呼んでくれたの。昔のつながりが今に生きていることが少なからずあるから、いろんな番組に出ていて良かったなと思う。

 ミーハー的な意味だと、『ダウンタウンDX』だな。10代の頃から見ていた番組だし、松本(人志)さんいるわ、浜田(雅功)さんいるわ、しかもお2人に「認識してもらってる!」みたいな。やっぱりテンションが上がりました。

 僕は『ワイドナショー』には2回くらい出ているけど(19年、20年)、コンビでダウンタウンさんの目の前に立った時はうれしかったなぁ。

『もう諦めた でも辞めない』書影マシンガンズ著『もう諦めた でも辞めない』(日経BP)

西堀 その気持ち、分かる。似た感覚で、僕は元日の朝に放送されるフジテレビの『爆笑ヒットパレード』は念願でした。他の局でも、もちろんお笑いはいっぱいやってるけど、『ヒットパレード』って特別なんだよ。元旦ってことで。まぁ漫才やって、その後にひな壇に座って、何したわけじゃないんだけど(笑)、これはなかなか感慨深いもんだなと。

 昔から見てきたものの中に入るっていうのは、やっぱり特別ですよね。もう1つ、「人が休んでいる時に働いてる」っていう、優越感に近い気分が1個あるんですよ。正月のめでたい時に、そこから始められる喜び。

滝沢 前年の通信簿じゃないけど、昨年調子の良かった人が出演していて、僕らは『THE SECOND』のくくりで出してもらって、うれしかったよね。今後は、2人で冠番組みたいなことは何かあればいいなというのと、ゴミ番組は考えているのがあるので、企画とかも提案してみたいですね。

 まぁ、お声の掛かったところにはできる限りトライしつつ。器用に立ち回れる人間じゃないので、自分のやりたいことが何か形になるといいなと思ってます。

西堀 自分たちを下げることに慣れてるから自虐が多いんだけど、50歳を目前にしてこうやっていろいろと出してもらうと、弱者として立ち回っていた感じが少し変わってくるのかな。若くしてきちんと売れていたらよかったけど(笑)。

 今は毎日が楽しくて、文句ないです。「もうちょっとお笑いやってもいいよ」って、神様が許してくれたってことにします。