“双方向のフィードバック”を習慣化させていく

(5)双方向のフィードバックを行う

 フィードバックは必ずしも上司から部下に伝えるだけではなく、部下からのフィードバックを受け止めることも必要です。殆どの企業において、部下からのフィードバックを受け入れる体制ができていないケースが多く、部下は上司が「理解しているつもり」になっていると感じていて、部下からの不満の声が上がっているという声をよく耳にします。部下の意見を積極的に受け入れることで、信頼関係も強化されます。

(6)心理的安全性を確保する

 フィードバックを受ける側が安心して意見を述べられる環境を整えることも重要です。「答えを持つリーダー」ではなく、「問いかけをするリーダー」になる。つまり、リーダーは常に「傾聴」の姿勢を持つことです。「傾聴」=「心を白紙にして聞く」という姿勢は、信頼関係を築くための基盤にもなります。

まとめ

 フィードバックは単なる指摘ではなく、社員の成長を促すための大切な機会です。個々に合わせた適切な伝え方をすることで、社員の意欲を引き出し、組織全体のパフォーマンス向上につながります。特に、双方向のフィードバックを習慣化することで、社員が安心して成長できる環境を整え、組織の活性化につなげていけることでしょう。