また、時間の無駄も削減できます。「何となく」をそのまま放置しておくと、それまで「何となく考えていたこと」がリセットされることも、よくあります。

「何となく」を早く言葉にすると、脳の整理も時間の整理もできるのです。

 言葉になっていない想いを言葉にして明確にするのは、アナログが効果的です。

 そして、言葉にした想いを分類・整理・共有するのは、デジタルが便利です。手軽にアクセスができたり、必要な情報を検索・共有できたり、アラーム機能もあるからです。そもそも自分の想いを言語化することが難しかったら、対話型AIに頼ってもいいですね。

 デジタルとアナログを組み合わせて活用することが、やりたいことを考えて実行する近道です。

やりたいことを探すより、動く!
「100個書き出し」の効果

 本当にやりたいことかどうかは、実際にやってみないとわかりません。そのため、「やりたいこと探し」に時間をかけるのではなく、「やってみる」ことに時間をかけてみてください。「やりたいこと」は仮で置いて、行動に移していきましょう。

 まず「やりたいことを100個書いてみる」ことをおすすめします。

 100個と聞くと、「そんなにない」と思うかもしれません。「できる」「できない」は考えないようにして、どんなに大きなことでも小さなことでも大丈夫なので、思いついたことをどんどん書き出しましょう。

 それでも難しい時は、「仕事に関すること」「プライベートに関すること」「暮らしに関すること」「行きたい場所」「体験してみたいこと」「ほしいもの」「ありたい自分の状態」など、ジャンルに分けて書き出してみるといいでしょう。

「やりたいことリスト」をつくると、自分が何に興味・関心を持っているのか把握できます。文字にして見える化すると、そのことに関する情報が目に入りやすくなったり、思いがけないチャンスが訪れたりもします。