やりたいことがない…と思ったら
「今日楽しかったこと」を3つ書く

「やりたいことリストを書いたら実現した」という声もよくありますが、それはやりたいことを書き出して、認識したことで行動につながり、結果的に実現したという流れです。気づくことができれば行動できる人や、やることを明確にすれば動ける人、日々の忙しさで忘れてしまう人にとっては、とても有効な方法です。

 やりたいことリストをつくることと同時に、「今日楽しかったことベスト3」を毎日記録してみましょう。

 やりたいことリストは、大きなことを考えがちです。それでは、「時間がない」「お金がない」などの理由から、行動につなげにくいこともあるでしょう。

「今日楽しかったこと」に目を向ければ、日々の喜びに気づけるようになります。そうすると、自分の生活に即して「やりたいこと」を考えられます。

 この方法は、「やりたいことリスト」をゼロから考え出すのが苦手な人におすすめです。ゼロからやりたいことを考え出す方法だと、本当のやりたいことというよりは、「やったほうがいいこと」「やるメリットがあること」「人がやっているから自分もやってみようと思うこと」を書き出してしまうこともあります。実は私もそうです。

 やりたいことリストをうまく書き出せない私でも、やりたいことは常に明確で、大小問わず叶えてきているのは、やりたいことリストを書くかわりに、「行動したことに対して感じたこと」の記録を習慣にしていたからです。

 つまり、自分の行動や起こったことに対して、湧き起こる気持ちを「どうしてそう感じるのだろう?」と考えて、書き残していたのです。そこでポジティブな感情として記録したものが「やりたいこと」でした。